Pop!_OS で RAW 現像を ART でやってみた

投稿者: | 2026年9月1日

Pop!_OS をメインの作業環境とすべく、今度は RawTherapee から派生した ART(A Raw Toolbox) と darktable で RAW 現像に果敢に挑んでみました。

darktable がだめだった理由

まず最初にぶち当たった問題として、 ART でも darktable でも、現状、ニコン Z50 II の NEF ファイル(ニコンの RAW 画像形式)はサムネイル表示はできるですが、現像で開くことができませんでした。これは時間が解決してくれる問題かとは思いますが、Pop!_OS に限らず、Linux で RAW 現像をする場合、最新のカメラで撮影したデータは開けない可能性があることは覚悟しなければなりません。

なので、今回はまだ現像してなかった昔、高知に行ったときに桂浜で撮った D7100 の NEF ファイルを引っ張り出してきて試してみました。

結論として、darktable はだめでした。機能的にという意味では、ART と比べても差はなく、十分だったのですが、あまりにも Lightroom に UI が似すぎているので、逆に Lightroom との差が気になってしまい使っているとイライラが募ったり、頭が混乱してくるのです。

darktable

現状、Z50 II の NEF ファイルが開けないこともあり、Lightroom は併用するので、当方では ART で頑張ってみることにしました。繰り返しになりますが、機能的に darktable に何か問題があったわけではなく、これは当方の精神的な問題です。

ART で RAW 現像やってみた

一方で、ART の方は、まったく操作感は違うのですが、以前に RawTherapee で苦闘したこともあり、また Lightroom とは全く違うものとして挑むと結構、できてしまいました。

ART

どれくらいできたかというと、これくらい。

左が RAW 画像そのまま・右が現像後

自画自賛になりますが、なかなかよくできたと思います w

以前、RawTherapee で悪戦苦闘した時と比べると、格段にいいものができ、俺も経験値が上がっていたか…と思ったのは勘違いで、この ART は RAW 画像に含まれているカメラの情報からテンプレート的にある程度補正をかけてくれるようで、あとは画角を調整して色味を合わせるだけでそこそこなものができてしまいます。

そこからさらに好みで調整を重ねていくと、以下のような感じでそこそこな絵ができてしまいました。

問題は運用

まだまだ修行の余地はありそうですが、明日から Lightroom が使えなくなってもなんとかなりそう… Z50 II の NEF ファイルが開けるようになりさえすれば。それくらいの手応えはありました。

が、実際に完全に ART に乗り換えるとなると、ART を使いこなす修行と並行して、ART で現像を始めるまでの運用をよくよく考える必然性を感じました。

まず Z50 II にしろ、D7100 にしろ Linux にどう撮影した画像を持ってくるかという問題があります。

Windows の場合は、カメラ本体を USB ケーブルで繋げば Nikon Transfer2 で簡単に転送できますが、Linux でこれはできません。まずは WIndows で読み込んで、Linux の環境 NEF ファイルを持ってくる必要があります( SD カードを抜いて読めば…という話はあると思いますが、それはやりたくないです)。

このとき NEF ファイルはとにかくサイズが大きいので、できることなら読み込んだ Windows 上である程度選別してから、現像するファイルだけ持ってくる。もしくは、一旦、何も考えず全部持ってきて、Linux 上で選別でもいいのですが、ただ ART をまだ使い慣れていないせいもあって、このファイルブラウザの使い勝手がもう一つ悪い。

ただし、ここは XnView MP を併用すれば、Z50 II のNEF ファイルも難なく読んでくれた (!) ので、考えようはありそうです。

もう一つは、Lightroom はライブラリに元ファイルをコピーしてきて、これを編集するというワークフローになっている(そうできる)のでいいのですが、ART は元ファイルのある場所に現像の処理プロファイルも残す(設定で変えられるかもしれませんが…)ようなので、これを頭においた上で、画像ファイルの管理を考えないとファイルがあちこちに散らかってしまいそう。

細かいことなんですが、本気で ART への移行を考えるなら、最初におろそかにしてしまうと収集がつかなくなりそうなので、引き続き使い込みながら、この辺の運用を詰めてじっくりと考えていきたいと思います。

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