タイトルの長さは調整しました w
GMKtec G10 に Pop!_OS 24.04 LTS をインストールした環境で運用を始めていますが、結構、いけてます。今のところ Windows を動かす必要があるのは、テレビを( PC TV Plus で)見ながら作業するとき、Adobe Photoshop/Lightroom や Stable Diffusion でのお絵かきなど画像系の処理をするときで、ちょっとしたことは Linux 環境ですんでます。すませてます! w
24.04 LTS がリリースされるまで、至るところに問題のあったβ版を使い込んで研究を重ねました。日々アップデートを重ねて良くはなってきていました。ひょっとしたら、リリース版をきれいにインストールすれば、β版での不具合も一掃されているのではないか…そんな期待を込めて、研究を重ねた環境を一回さっぱり消してクリーンインストールしましたが、結果は一緒でした w
そんな待望の 24.04 LTS のリリース版に言いたいことが山積みなんですが、その前にまずこれだけはやっておきたいのが、ホームディレクト直下に勝手に作られるディレクトリの名前の変更。
後ほどお話ししますが COSMIC Terminal に限らず、COSMIC DE(Desktop Environment) のアプリケーションは日本語の入力ができません。そのことを置いといたとしても、これらのディレクトリが日本語であることに害こそあれ益は一切ないので、以下のコマンドを叩いて早々と英語に戻します。
LANG=C xdg-user-dirs-update --force
ログインし直したり、再起動したりすると日本語に戻しますか?と言うようなダイアログが出ますが、「次回から表示しない」にチェックを入れて、「古い名前のままにする」を選択して、黙らせましょう。
あとシステム周りのファイルを触るときのために Vim もちゃんと入れておくこともおすすめします。
apt install vim
さて、ここから最低限の設定をやっていくわけですが、現時点( 2025 年 12 月現在)、Pop!_OS 24.04 LTS にはまだ相当不具合が残ってます。一応、普段使いできるように、まずしたことを、その不具合とともにまとめます。
ibus-mozc が使えません
下記の INTERNET Watch の清水氏の記事で紹介されている 22.04 LTS のときは GNOME をカスタマイズした COSMIC が採用されていましたが、Pop!_OS 24.04 LTS からは Rust で全面的に書き換えられた COSMIC Epoch 1 が採用されていますので、記事にあるようにそんな簡単には日本語入力の環境を整えられません。
Ubuntu由来の「Pop!_OS 22.04」をインストールして、眠っていたSurface 3を蘇らせる【イニシャルB】もともと GNOME がベースなので Input Method Framework として ibus がインストールされているのですが、キーボードレイアウトとして、Ubuntu に出てくるような「日本語 (Mozc) 」が出てこない( Pop!_OS でも 22.04 LTS の時は出ました)ので、使い物になりません。
そこで Fcitx5 で 日本語入力環境を整えます。
この Fcitx5 も最初から インストールされているのですが、これが中途半端にしか入ってませんので設定だけでは Fcitx5 で日本語が入力できるようになりません。これをちゃんと日本語入力ができるようになるところまでインストールします。が、ここで COSMIC Store でのインストールは避けてください( flatpak でインストールされてしまう場合があります)。
ターミナルから CLI で
apt install fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-configtool
としてインストールします。その後、
im-config -n fcitx5
としてから、COSMIC Setting を呼び出して、「日付と言語」から「優先する言語」の「言語の追加」を押下すると出てくるサイドメニュから「追加言語のインストール」を選択すると開く「言語サポート」の「言語」タブから「キーボードに入力に使う IM システム」で「Fcitx」を選択。
それからアプリケーションとして「 Fcitx5 設定」を起動して、「入力メソッド」タブで入力メソッドとして、「キーボード – 日本語」と「 Mozc 」を加えてください。「キーボード – 英語 (US) 」が入力メソッドとして登録されている場合は、除去してください。



ここまでして、一度システムを再起動して、「 Fcitx5 」を起動すると、Fcitx5 で日本語入力ができるようになるはずです。
ちなみに Fcitx5 は COSMIC Setting の「アプリケーション」でスタートアップアプリケーションに加えておくのが常道らしいです。
要は以下の 22.04 LTS の手法がほぼそのまま使えます。ご参考まで。
Pop!_OS:日本語入力をiBusからFcitx5へ変更|HistoneBluetooth 接続のキーボードが使えません
マウスは Bluetooth からでも使えてますので Bluetooth が全滅ということではありません。ただペアリング時に認証が必要な機器は、キーボードに限らず、現時点で繋げられない気がします。
実際、認証が必要のないマウス Signature M750 は苦もなく Bluetooth で繋がりました。
しかし、メインの WIndows PC でも使っているロジクールの MX KEYS mini KX700 などをペアリングしようとしても「接続中」とは出るのですが、認証コードが表示されない( Ubuntu だと表示されるらしいです)まま、そのまま接続されずに力尽きます。
bluetoothctl など使ってがちゃがちゃやってみたのですが、認証コードが出ているところまでは確認できたのですが、キーボードから認証コードを打鍵しても入力を受け付けていないようで、結局、だめでした。
サスペンドできても復帰はできません
一応、2025 年 12 月現時点で、サスペンドはできるのですが、少なくとも GMKtec G10 では復帰しようとしても画面が表示されませんのでサスペンドに入ってしまうと詰みます。
早々に COSMIC Setting の「バッテリー」から自動サスペンドを「しない」に設定しましょう。
システムフォントは Noto Sans CJK JP がおすすめ
デフォルトではシステムフォントが「Noto Sans」になっているために、表示が乱れたり、中華風な漢字が出たりするところが見受けられます。
COSMIC Setting の「デスクトップ」から「外観」を選んで、「試験的な設定」にあるシステムフォントを Firefox などでも標準フォントに指定されている「Noto Sans CJK JP」を設定すると、ある程度解消されます。
26.04 LTS が出る頃までには…
ここまですれば、日本語で Pop!_OS 24.04 LTS が使えるようになります。
Pop!_OS 24.04 LTS の使いやすさの根幹を形成する COSMIC DE は全面的に Rust で構築した新しいデスクトップ環境で、その 1st リリースですから、ある程度覚悟はしてました。強がってみます…
「これくらいなら行ける!」 w
COSMIC DE を構成するアプリケーションは Fcitx5 からの日本語も受付ませんが、Store や Files は日本語なしでも十分使えますし、Terminal で日本語が使えない他にも、カットアンドペースしたときにゴミが入ったりするのは少々痛いですが、Editor に至っては使わなければ問題なし!え、MediaPlayer? 使ってません! w
あとは Ubuntu ベースなのに、パッケージ管理システムが snap ではなく flatpak というところも最初は気になりましたが、今のところ、flatpak でインストールしたアプリケーションで問題は起こってません。
なんとかなりそうなので、このままこの修羅の道を歩き続けます。
あわよくば、来年は 26.04 LTS がリリースされる年なので、それと一緒にリリースされているであろう COSMIC Epoch 2 が一足飛びに完成度が上がっていることを心底望みます d(^^;A
