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夢は夢のまま終わらせない…

Posted on Sep 25, 2005 at 01:32

顕彰馬列伝 8 「シズカナルメガミ」

シズカナルメガミ (牝)
父 サンデーサイレンス 母父 ヘクタープロテクター
母母父 ウォーニング 曾祖母 グランドキャニオン

 同期で完成度の高かった牝馬と路線が完全にかぶった上、 気性の悪さから勝ちきれないと言うことが続いたが、 レースを重ねて気性の悪さが影を潜め、 クラシックに備え先に放牧に出た同期の牝馬と相対することがなくなると、 黒松賞、紅梅ステークスと楽々と連勝、 初重賞となったフィリーズレビューも圧倒的な力の差を見せつけての勝利。
 再び同期の牝馬との対決となった GI 桜花賞では、 既に力の差は歴然としていた。そして短期放牧に出て急仕上げでオークスを制して、 二冠達成。
 その後の宝塚記念では残念ながら力が及ばず、 秋初戦のローズステークスを仕上がり途上で敗退、 三冠を懸けた秋華賞では外枠に泣かされ、 無念の敗退と展開に左右される融通の利かない気性と脚質に悩まされるが、 続くエリザベス女王杯を制覇。変則ではあるが牝馬三冠達成、顕彰馬入りを確定した。
 血統背景から多少ダートでも期待したが、芝ほどの切れはなく、 二歳時はその圧倒的スピードで押し切っていた短距離戦でも枠順に恵まれず、 その上、体調の変化が激しいタイプで、余裕を見て入厩するとあっという間に ピークに達して急降下、逆にスケジュールを詰めるとまったく体調が上がってこずに出走、 敗退を繰り返した。
 四歳秋、出遅れでスプリンターズステークスを惨敗し、秋二戦目となったのは天皇賞(秋)。 スペシャルウィーク等有力馬も揃ったおかげで人気を落としたこのレースで、 この馬はベストパフォーマンスを発揮する。 出遅れたスプリンターズステークスを払拭する抜群のスタートを決め、 「追い込み」指示にもかかわらず好位でぴたりと折り合い、直線抜けだしを決め、 後続に影すら踏ませぬ圧勝劇を演じてみせた。
 この圧勝劇に気をよくして現役を続行したが、結局、五歳秋に展開に恵まれ スプリンターズステークスを制したのが最後。
 気性か体調の変化がもう少しましなら、もっと勝てたかもしれないと思えるほどの 能力の持ち主だった。
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Posted on Sep 06, 2005 at 12:21

顕彰馬列伝 7 「ヘリオススター」

ヘリオススター(牡)
父 Danehill
母父 ソヴィエトスター 母母父 ナリタブライアン
母母母父 Cryptoclearance
四代母父 自家生産種牡馬(以前、詳細不明)

 祖母が古馬になってからスプリント GI を 一勝した程度が目立つ、当牧場でも既に祖先が不明の超傍流血統から 突然出現した異端顕彰馬。
 未勝利、赤松賞と追うところなく圧勝して臨んだアーリントン C で、 断突一番人気のタニノギムレットを後ろから差しきるという鬼脚を披露して制覇。 万感の期待を込めて皐月賞に挑むも、直線で不利もあり 7 着に惨敗。 しかも、軽度ではあるが骨折のおまけつきで戦線を離脱。
 やっとのことで復帰戦となったのは、その年の年末 GII CBC 賞。
 しかし、能力は落ちてはなかった。 スタートからハナを奪うと、上がり 33 秒台の脚でそのまま押しきる圧勝劇。
 それから一度放牧に出て、二度目の GI 、初ダートとなったフェブラリー S は 直線まったく伸びず 7 着。
 しかし、その直後、芝に戻っての高松宮記念から快進撃が始まる。
 まず高松宮記念を先頭集団の直後につけて直線抜け出して大楽勝。 間隔をあけて次戦となった安田記念は外枠から 外々を回ってやや後ろ目のポジションから、 まくり気味で最終コーナーを曲って直線で大外から抜け出し、これも快勝。
 そして、グラスワンダー、スペシャルウィーク、メイショウドトウ、 エアシャカールとそうそうたるメンバーが揃い、距離の壁か四番人気で出走した宝塚記念。 しかし、差し馬が多く、好位に付けペースが落ち着き直線瞬発力勝負となれば、 この馬に敵はなかった…直線だけで見る間に差が開く圧勝。
 たった十四週間、 GI 三戦三連勝で顕彰馬入りをここで確定。
 一度放牧を経て、秋はセントウルステークスから出陣し、 一番人気ながら 59kg を背負って三着。次戦は GI スプリンターズステークス、 しかし、一番人気のタイキシャトルに主戦を奪われた上、スタートでの出遅れがひびき、 直線よく追い上げたが五着まで…と秋は不完全燃焼が続いたが、 天皇賞(秋)、一番人気のスペシャルウィークの前々につけ、先にスパート。 勝ちタイム 1' 59'' 5 上がり 3F 33.8 秒で完勝。
 スプリンターかマイラーかと思っていたがこれで海外挑戦の条件はそろった。
 しかし、年が明けて連覇を狙った高松宮記念をまたもや出遅れて敗退、 果敢に春の天皇賞にチャレンジするもレース中に骨折、 海外挑戦がその向こうに待っていた宝塚記念を前に引退した。
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Posted on Apr 20, 2005 at 00:02

顕彰馬列伝 6 「アポロンクロス」

アポロンクロス(牡)
父 Unbridled
ビーナスクロス

 ダートの新馬戦を敗退したがすぐさま未勝利を勝利したあと、 新潟二歳 S をシーキングザパールの二着、京王杯二歳 S を圧勝し、朝日杯 FS を制覇。 クラシックは大外枠を引いた皐月賞をテイエムオペラオーの三着後、 体調を崩し短期放牧に出たためダービーには間に合わず、 矛先を変え安田記念に参戦してグラスワンダーの二着。 続く宝塚記念に出走し、三歳馬ながら一番人気で快勝。
 秋は距離が長いと思われた菊花賞を回避を早々と決断、 スプリンターズステークス、天皇賞(秋)を連勝して、 母子三代の顕彰馬入りと言う偉業を達成。
 しかし、その後、重馬場の JC で惨敗、有馬記念五着、 明け四歳で不良馬場の高松宮記念を惨敗と精彩を欠き始める。 京王杯 SC を再び惨敗後、安田記念で四着となるも、 ここまでかと思った宝塚記念を一番人気で連覇し、凱旋門賞への切符をつかみ取る。
 距離が長いと思われ、記念出走のつもりだった凱旋門賞で、 外々を回りながら後方直線一気の剛脚で差しきって、 当牧場として初挑戦!そしてなんと初制覇!!

 しかし、ここがピークではなかった。  引退レースとして考えた有馬記念を一番人気で三着となったが、 全く能力落ちを感じないレース内容で、 色気を出して出走した年明けの阪急杯を 59kg で二着、そして高松宮記念を制してしまう。 さらに休み明けの安田記念をエアジハードの二着にまとめ、 直後の宝塚記念で三連覇を達成、二年連続で凱旋門賞への切符を手にし、 そしてこれをなんと一番人気で連覇。
 さらに帰国後すぐに放牧にでて、急仕上げでジャパンカップ優勝、 有馬記念三着が引退レース。
 ダート、道悪はからっきしだったが、とにかくロンシャンでは強かった。 文句なし、ここまでの最強顕彰馬。 GI なんと 9 勝(うち海外 2 勝)、獲得賞金 15 億 3650 万円。
ダービースタリオン04
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Posted on Nov 27, 2004 at 00:29

顕彰馬列伝 5 「ビーナスクロス」

ビーナスクロス(牝)
父 タマモクロス
ビーナスベーリング

 顕彰馬から生まれた初めての顕彰馬で、 ビーナスベーリングが 残したラストクロップにして唯一の GI ホース。
 新馬戦でダート戦とはいえ、人気薄でダイタクリーヴァとの 叩き合いを制し期待するも、その後勝ちきれず、 結局、桜花賞、オークスへの出走権は手にできなかった。 秋華賞直前に賞金的にあと一歩のところで連闘し軽度の骨折でリタイヤ。
 四歳春先に復活するも牝馬重賞なら勝てるが、 GI となるといまいちという成績が続いたが、 タマモクロスの産駒と言うことで長い目で見ようと思った矢先の五歳春になって、 五番人気でテイエムオペラオーの猛追をしのぎきり産経大阪杯を制すると、 その後新潟大賞典を連勝して安田記念を圧勝、宝塚記念を二着、 エリザベス女王杯一着、ジャパンカップダート二着、 フェブラリーステークス一着。 産経大阪杯制覇後、顕彰馬入り確定まで連対率 100%、 負けたのはスペシャルウィーク(宝塚記念)とアドマイヤドン( JC ダート)だけという ほぼ牝馬としては完璧な強さを発揮。
 その後、春は安田記念を二着、宝塚記念惨敗と精彩を欠くようになり、 秋にタマモクロス産駒でありながらブラックホークを押さえきって、 スプリンターズステークスで GI 四勝目を飾るがここまで。 ラストランは高松宮記念二着。
Posted on Nov 06, 2004 at 12:36

顕彰馬列伝 4 「アンヘリオス」

アンヘリオス(牡)
父 Unbridled
母父 ヘクタープロテクター 母母父 アサティス
母母母父 パークリージェント 四代母 スペインペセタ

 スペインペセタを起源とする牧場ゆかりの血統で、 初代顕彰馬 パークヘリオス の全妹のひ孫。
 二歳戦でもそこそこ活躍し、皐月賞、NHK マイルにも出走したが惜敗、 ラジオたんぱ賞で重賞を初制覇するも、 スプリンターステークスをまたもや惜敗後に軽度の骨折でリタイヤ。 骨折明けの四歳春もぱっとせず、 早熟の Unbridled 産駒ではここまでかと思った四歳秋、 調整のつもりででた初ダート戦ジャパンカップダートを 五番人気で制覇していきなり能力が開花。 有馬記念は一番人気で同牧場の牝馬の二着に敗れるが、 短期放牧明けのフェブラリーステークスを再び一番人気で今度は快勝、 ドバイも最低人気で五着に大健闘し、 明け五歳の春、安田記念を勝って、牡馬としては牧場初の顕彰馬入りを確定した。
 その後は秋は天皇賞(秋)制覇後、 跛行で JC を棒に振って有馬を一番人気で快勝するも、 連覇をねらったフェブラリーステークス、 グランプリ冬・夏連覇をねらった宝塚記念を逃し、再度の海外挑戦は叶わなかった。
Posted on Nov 03, 2004 at 00:22

顕彰馬列伝 3 「ビーナスガール」

ビーナスガール(牝)
父 Unbridled
母父 サッカーボーイ
母母 コンスタンタン

 母はマイル重賞で一番人気を奪えるほどの能力を持ちながら、 気性難から結局 GI タイトルには手が届かず引退。その二番仔。
 そこそこのメンバーだった新馬戦は一番人気に押されながらも逃げて ゴール前で捕ったが、折り返しの未勝利戦を差して圧勝、 ファンタジー S を二番人気でシーキングザパールの二着。 直後に屈腱炎を発症するもなんと三カ月で復活し、 クイーン C 楽勝した後、短期放牧明けの桜花賞、 直線先に抜け出しシーキングザパールを振り切った NHK マイルカップ、 中段で折り合って逃げるファビラスラフィンを きっちり差しきった秋華賞と GI 三連勝。
 明けて四歳は上位人気に支持されるも枠順と展開に恵まれずに勝ちきれず、 父 Unbridled という血統からか秋には三歳時のような切れはみられなくなったが、 何とか最後に マイル CS を快勝して引退した。
Posted on Sep 15, 2004 at 18:56

顕彰馬列伝 2 「ビーナスベーリング」

ビーナスベーリング(牝)
父 Bering
母 ミルラインレート

 早々と未勝利を脱出するとジャングルポケット、テイエムオーシャンを 押しのけて三戦目で札幌チャンピオンに輝き、放牧明けで阪神 JF 制覇。 チューリップ賞を圧勝したが桜花賞をローテーションミスでのがすも、 優駿牝馬(オークス)を制し、中一週で臨んだ重馬場の安田記念も アグネスデジタルを押さえきって優勝し、この時点で早くも顕彰馬入りを確定。 その秋は GI 戦線で振るわなかったが翌年、安田記念を二着後、宝塚記念を圧勝、 秋はエリザベス女王杯を制覇して引退した。
 よくよく配合をみてみると Le Fabuleux の 2x4 というかなりな近親配合で、 その後全弟が誕生するも、体質が弱くデビュー前に屈腱炎を発症、 復活後オープンまで昇りつめるが重賞戦線で歯がたたずそのまま引退した。 自身も十二歳で死亡するまで、たいした産駒を残せなかったが、 ラストクロップとなった父 タマモクロスの産駒は…
Posted on Aug 10, 2004 at 22:19

顕彰馬列伝 1 「パークヘリオス」

 発売当日に買ってダービスタリオンに夢中です。
 我が家のゲーム機の末路はダビスタかスパロボの専用機と化すというのが通例で、 どうやら我が家のプレーステーション 2 も末期にさしかかったようです(^^;>

 そのダービースタリオン 04 に関して思うところは、 Digital Tale of Dream の方に書いたので、 こちらでは攻略というわけではないですが、配合の参考にでもなればと、 我が牧場の顕彰馬を紹介していきたいと思います。

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パークヘリオス(牝)
父 パークリージェント
母 スペインペセタ

 初期牝馬から生れた最初の顕彰馬。
 パークリージェント産駒でありながら六歳春まで走った芝砂不問マイルもこなした異能のスプリンターで、ニ歳時に阪神 JF を二着後、桜花賞を制覇。秋にはスプリンターズ S 、マイル CS と古馬短距離芝 GI を連勝、明け四歳で今度はフェブラリー S 制覇とダートもこなし、引退まで実に GI 7 勝。
 繁殖に上がってからも、現役時代成績の奮わなかった全妹とともに数頭の GI ホースを輩出し、創生期の牧場を安定に導いた。