最近、 Web Designing 2004 年 11 月号の特集記事「 CSS で、ここまでできる!」を読んで感化され、 再度 XHTML + CSS の勉強をし始めているところで、 当 Weblog も XHTML 1.0 Transitional valid にしてみました。 具体的には XHTML にしたがってフレーバーを書き直し、 snapimg プラグイン で使用するセレクタを id から class に変更しただけですが、 公開している全ページを valid にするには過去のエントリをすべて XHTML に準拠したコードに書き換えないと駄目なので、 これは後々の課題ということで今回は保留。
 しかし、勉強をし直せばし直すほど、今まで書いてきた自分の HTML コードを見直すと なんとアドホックだったのだろう…とちょっと赤面するくらい 恥ずかしくなってきます。なにやら C のコードが ある程度思い通りにかけるようになってから、 ポインタをよく理解していない頃に書いたレポートのコードを見て、 恥ずかしくなった大学時代を思い出しました。

 ついでに RSS Feed も valid だったので、フッタ部分に ロゴつけてみました。はい、単なる自己満足です。
 しかしながら、CSS に関しては valid にはなっていません。
 公開している当サイトのフレーバーの CSS を見ていたければわかるのですが、 当サイトの CSS ではすべて色を RGB のコードではなく 色の名前で指定しています。
 実際のところ、たとえば「 white 」と指定するところを 「 #ffffff 」と指定してしまえば、現状でも ほぼ CSS2 に valid なコードになるのですが、それより個人的に色を名前で 指定する方がすごく自然に思えます。
 長いことコンピュータの世界に足をつっこんだままになって、 「 #ffffff 」と言われても「 white 」と考えることに、個人的には ほとんど違和感のない人なのですが、逆にコンピュータとは比較的縁遠い人たちにとって、 この無個性な 16 進数による色の表現はどう感じられるのでしょうか?

 大学時代の恩師と呼べる方に 「プログラムコードとは文学だ」 と 教えられました。 実際に一握りの天才と呼ばれるレベルのプログラマが書いた コードは芸術的なほど読みやすいことを実感するたび、 極端な表現ではありますが、師の教えを思い出します。
 プログラムコードではないですが、 無機質なコンピュータを利用した表現の中でも「ウェブデザイン」という 大衆からその芸術性を認められつつある世界の「 valid 」が、 万人に読解しにくい暗号のようなコードを含むということが、 個人的にはどうしても納得できません。

 この Weblog の CSS が valid ではない理由。 それはこんななくだらない感情論です。
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「色の名前」 (近江 源太郎/ネイチャープロ編集室 著) という本があります。時々読むでもなく眺めると心が少し和みます。
色の名前
( 角川書店 )
¥2,750