ビーナスクロス(牝)
父 タマモクロス
ビーナスベーリング

 顕彰馬から生まれた初めての顕彰馬で、 ビーナスベーリングが 残したラストクロップにして唯一の GI ホース。
 新馬戦でダート戦とはいえ、人気薄でダイタクリーヴァとの 叩き合いを制し期待するも、その後勝ちきれず、 結局、桜花賞、オークスへの出走権は手にできなかった。 秋華賞直前に賞金的にあと一歩のところで連闘し軽度の骨折でリタイヤ。
 四歳春先に復活するも牝馬重賞なら勝てるが、 GI となるといまいちという成績が続いたが、 タマモクロスの産駒と言うことで長い目で見ようと思った矢先の五歳春になって、 五番人気でテイエムオペラオーの猛追をしのぎきり産経大阪杯を制すると、 その後新潟大賞典を連勝して安田記念を圧勝、宝塚記念を二着、 エリザベス女王杯一着、ジャパンカップダート二着、 フェブラリーステークス一着。 産経大阪杯制覇後、顕彰馬入り確定まで連対率 100%、 負けたのはスペシャルウィーク(宝塚記念)とアドマイヤドン( JC ダート)だけという ほぼ牝馬としては完璧な強さを発揮。
 その後、春は安田記念を二着、宝塚記念惨敗と精彩を欠くようになり、 秋にタマモクロス産駒でありながらブラックホークを押さえきって、 スプリンターズステークスで GI 四勝目を飾るがここまで。 ラストランは高松宮記念二着。