「 Microsoft 、超小型 PC “ Origami ”プロジェクト公開」
「 スケールメリットによる低価格で UMPC の弱点を克服する Microsoftの“ Origami ”」
(以上、 PC Watch より)

 IDF Spring 2006 / CeBIT 2006 前からいろいろと噂になっていた Mirosoft の「 Origami 」プロジェクトとは、大方の予想通り Intel の UMPC(Ultra Mobile PC) に Windows XP Tablet PC Edition を載せ、 新 UI を付加した超小型 PC の開発でした。
 正直、「欲しいか?」と聞かれれば「欲しい」ですが、 「何に使うの?」と言われると今のところ「?」です。

 PC フォームファクタの変革は、デスクトップという標準から、 ノート型と言う今や標準となろうかというフォームファクタが生まれた後は、 タブレット型など標準を揺るがすようなフォームファクタは生まれていません。
 しかし、ノート型フォームファクターも十分に成熟してきましたが、 そろそろ軽量化という方向への進化は限界が見え始めてきた気がします。
# あくまでデスクトップレベルの作業環境を実現できる PC と言う範疇でです。

 その現状があって、軽量化、省電力化でノート型の限界を打ち破れる可能性を持って 登場した Origami ですが、 Office などの 巨大アプリケーションが、ストレスなく動くリソース/パフォーマンスを 持っているようにはとても思えません。
 そうなると主な用途は、ウェブブラウジング、メール、 メディアファイル/ドキュメントの閲覧、我慢しての編集。。。くらいまででしょうか。 それでもフルセットの Windows と同様のアプリケーションが動作するというのは、 フルキーボードを持つ機種のなくなった Windows Mobile と比較すればかなり魅力的です。  ただ PDA にしろ、携帯電話、携帯用ゲーム機にしろ、バッテリーの経年劣化以外は、 長く使っていてパフォーマンスが低下するなどという現象は通常起こりえませんから、 Windows XP が 経年劣化してくることが、もっとも大きな問題点である気がします。
 かといってフルスペックの Vista を動かすにはパワー不足を否めませんが、 UMPC というハードウェアとして Linux を入れてみると面白いかもしれません。

 しかし、なにより登場が Vista 登場以降で、 日本で製品化されるかはまだ確定ではないんですけどね。