先般、購入した ニコン D60 ですが、 北海道旅行から帰ってきて、通算撮影枚数が 1,000 枚に近づこうかというほど使ったところで、 そろそろその使い心地などをまとめてみたいと思います。  まずは小型軽量で扱いやすいという特徴は、 個人的には何よりありがたいです。
 これより小型だと、いくら手が小さくてもホールドの問題が出てきそうですし、 これより重量があるとこのボディサイズでは扱いづらくなってしまいそうです。

 あとなんといっても、このシャッター音。
「所詮、電子音じゃ」という声も聞こえそうなものですが、 キヤノン のカメラばかりを使ってきた人間には、 このシャッター音こそ、ニコン への 憧憬の象徴だったりします。
 また音だけでなく、微かながらにあるミラーが上がるときの重い感触など、 「撮った」という実感は ニコン 独特のものでしょう。

 実際撮ったものの色合いも、ニコン 独特の深みのある色で、 好き好きあると思いますが、この重厚感のある色合いは非常に好きです。
 概ね操作は慣れも必要ですが、逆になれてしまえばよく考えられていると思います。 個人的には一眼から離れて丸四年も経っていたので、 真っ白な状態で使い始められたことが幸いして、 鞍替えした違和感は思っていたほど少なかったです。

 さてここまでだと、単に憧れの ニコン 機を 手に入れた素人の自慢話ですが、不満がないといえば嘘になります。

 まずはフォーカス性能。
 覚悟はしていましたが、やはりフォーカスポイントが三点しかないのはきつい。 よっぽど被写体が明確でない限り、オートフォーカスは当てになりません。 特に風景や空を撮ると、単に無限大に持って行けばいいだけなのに 迷ってフォーカスしないときがあります。
 対策としては、フォーカスエリアを中央一点に固定して、 半押しロックを多用、もしくは風景撮影などではマニュアルにすることにしています。 これで動体を撮るとき以外は問題がないです。

 次に連続撮影性能。
 これも覚悟はしていましたが、秒間三枚は、連続撮影したいときにはさすがにきつい。 これ以上連続撮影性能が落ちると、連続撮影そのものが使い物にならないので、 SD カードを CLASS 6 の高速転送ができるものを使うことはほぼ必須です。

 あとは APS-C サイズなもので、ズームするとき、 これまで(銀塩時代)とは比較にならないぐらい画角が変化する度合いが激しいとか、 使っていてシャッター速度を稼ぎたいときに ISO を上げるという選択肢がまだすぐには浮かばないとか、 まだ慣れない部分からくる不満というかもどかしさみたいなものもあります。

 それでもです。やっぱり一眼はおもしろいです。
 機械いじり的な部分はいかんせんさほど高性能ではない機種のために不満もありますが、 純粋に写真を撮る道具としてのおもしろさを思い出させてくれた D60 には、 やっぱり値段以上の満足感を得られたと思っています (^^)