「 インテルの新型 CPU 『 Core i7 』シリーズが本日デビュー!」ACSII24 より)

 いよいよ Intel の新アーキテクチャー (コードネーム Nehalem )が採用された CPU 「 Core i7 」が発表され、 日本でも深夜販売が行われ、この景気後退騒ぎの中、 結構、高価な自作向けパーツが次から次へと売れたという話。。。
 景気が後退してるしてると騒いでいるのは、 今まで一般には実感のなかった好景気を享受していた特定の人だけかもしれないと思ったり…

 話を本題に戻します。
 この Core i7 は、新型の LGA1366 というソケットが採用されており、 当然ことながらこれまでの Core2 で採用されていた LGA775 とは全く互換性がありません。
 個人的には AMD シンパとはいいませんが、 長いことプライベートのデスクトップでは Intel アーキテクチャーを使っておらず、 すぐさま Core i7 が市場を席巻することはなさそうですが、 LGA775 の製品をとうとう一度も購入することがなかったということになりそうです。
 今の Core2/Core2 Duo のアーキテクチャーは嫌いじゃなかったのですが…

 Core i7 にしても嫌いなアーキテクチャではないですが、 不必要に重装備な Vista にしても、 そこそこの CPU/GPU の組み合わせと、十分なメモリを搭載すれば十分な速度に動く現状にあって、 強力なハードリソースへの欲求が強くならず、 たとえ Core i7 に対して 現行の AMD プラットフォームの 非力さが目立つようになっても購入しようという気になるかというと…ちょっと疑問です。

 思うにハードウェアとしては Pentium 4 に、 ソフトウェアとしては Vista のように、 電力もろとも大量リソースを要求する環境というのはもはや流行らず、 バランス、効率を求めつつなおかつパワーは現行の上を行く、 そうやって進化していくのが、これからの時流となるでしょうし、 個人的にもこれが正しい方向性だと思います。

 ただウェブ関連技術以降、革新的なソフトウェアは登場していないと言われ、 そろそろ誰しも動画編集をする時代は来ないと言うこともわかり始めたはずです。
 そろそろ何か…そのためにはハードウェアより、 もっとソフトウェアが産業として強くならなければならないのではないでしょうか。
 特に日本のソフトウェア産業は、ウェブ技術の隆盛でデザイナはちやほやされますが、 プログラマは職場環境においても、給与体系においても、また技術者を育てる教育環境においても、 自分の周りを見ているかぎりは「悲惨」と言っていいほどで、 このままではあと十年はなにも変わりそうもない気がします。
 そんなこんなでソフトウェアも元気にならないと、 ハードウェアが進化していくモチベーションもいつかは減退していく… そんな風には考えたくないのですが…

「 Core i7 はインテル史上最高のプロセッサ」 ~インテル、 Core i7 発表会
後藤弘茂の Weekly 海外ニュース 「 AMD が新マイクロアーキテクチャ CPU 『 Orochi 』と『 Ontario 』を 2011 年に計画」
(以上、 PC Watch より)