起動はできてもそのままでは使えそうにない NAS4Free の x64 Live USB 版を起動すると、コンソールに以下のようなメニューが出てくきます。
1) Configure Network Interface
2) Configure Network IP Address
3) Reset WebGUI Password
4) Reset to Factory Defaults
5) Ping Host
6) Shell
7) Reboot Server
8) Shutdown Server
9) Install/Upgrade from LiveCD/LiveUSB 
 このときに 9) Install/Upgrade from LiveCD/LiveUSB を選ぶと、 メディアへのインストールを行うことができる(らしい)のですが、 起動に使った USB メモリーへのインストールはどうもできそうにありません。

 ただそのインストールの流れをみてみると、 たとえばハードディスクにフル OS 一式をインストールするか、 USB メモリーなどに "Embedded" な OS をインストールするかを選択する事になります。

 ここまできてやっと気づきました。
 x64 版の NAS4Free を 運用に使える(設定をちゃんと記憶する) USB メモリーを作成するには
  • NAS4Free-x86-LiveUSB-9.1.0.1.847.img
ではなく、
  • NAS4Free-x64-embedded-9.1.0.1.847.img
の方を使用しなければならなかったのです。

 実際、このイメージをダウンロードして、 USB メモリーに書き込んで、これで起動すれば…起動せんがな! o...rz

 しかし、ここで NAS4Free に関して調べまくっていたときに、 ちょっと気になる記述があったことを思い出して、 上記のイメージファイルの末尾に .gz を付加してリネームして解凍してみると なんと解凍できちゃいました (^^;A

 以下の作業は Linux(Ubuntu) を インストールした端末で行いました。
 まずは NAS4Free のサイトから辿って、 x64 Embedded 版、バージョンは 9.1.0.1.847 でこれをダウンロードしてきます。
 これを gzip で解凍します。
mv NAS4Free-x64-embedded-9.1.0.1.847.img NAS4Free-x64-embedded-9.1.0.1.847.img.gz
gzip -d NAS4Free-x64-embedded-9.1.0.1.847.img.gz
 できあがったファイルを、 うちに転がっていた USB メモリーに以下のコマンドで書き込みました。
 Ubuntu などでは、 USB メモリーを差すと勝手にマウントするので、マウントは一度解除してから行ってください。
dd if= NAS4Free-x86-LiveUSB-9.1.0.1.847.img of=/dev/sdb bs=64k
※ これは USB メモリーが /dev/sdb として認識されたれた場合の例です。

 ちなみに USB メモリーへの書き込みを Windows などで行う場合は、 Silicon Linux 社が 無料配布している DD for Windows を 使えばできます(できるそうです)。

 あとは、NAS4Free を起動する PC の BIOS の設定を変更して、この USB メモリーからブートするだけです。

 起動するとコンソールに出てくるメニューは、 Live USB 版と違って 9) のメニューが出てこなくなるだけで、あとは一緒です。

 2) Configure Network IP Address を選んで、 固定の IP アドレス(同時にサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、 DNS )の設定だけしておけば、 いつでも同じアドレスへウェブブラウザからアクセスできるので、 ネットワーク環境に合わせて固定の IP アドレスを設定しておきます。

 あとは設定した固定の IP アドレスへ HTTP でアクセスして、 ID を「 admin 」、パスワードを「 nas4free 」でログインすると 設定画面に入れるようになります。

 これでインストールは成功で一段落です。再起動しても設定値は保存されるはずです (少なくとも当方ではちゃんとされました)。 さて、まずはこれを使って何をするかだな…考えよ (^^;A
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Ellinikonblue.com Weblog 「 NAS4Free: USB メモリーへのインストールの失敗例」