以前からウワサになっていた 60GB の大容量になった iPod の新モデルが、 意外な形で発表されました。 サイズ的にも大きくなったカラー液晶を登載し、 40/60GB HDD 登載の 2 モデルが用意された iPod Photo という 新製品です。

 iPod 購入を予定していた身として、 ウワサの 60GB HDD 登載モデルの発表と同時に既存モデルが 値下げされることを危惧して、購入を思いとどまっていた訳ですが、 期待は悪い方に裏切られました。
 液晶がカラー化され視認性は向上しているようですし、 今回の新しく提供された楽曲のアートワークを表示機能のように メタ情報の表示を充実させるなど アプリケーション側からの利用価値も大きく、 大型及びカラー化によって危惧されるバッテリー駆動時間は 逆に伸びています。
 しかし、iMac の登場以来、 新生 Jobs Apple の新製品には、 少なからず憧がれを抱かされ、購買欲をかき立てられてきたのですが、 今回の iPod Photo にはまったく魅力を感じません。
 理由を端的にまとめると、
「音楽プレーヤを持ち歩く人はいても、 写真アルバムを持って歩く人はいない」
と思うからです。
 現状、 40GB iPod が 44,940 円に対して、 40GB iPod Photo が 57,540 円、 価格差が 12,600 円あり、液晶がカラーになっただけと考えるには価格差が大きすぎますし、 マルチメディアプレーヤとして方向を模索するのであれば、 カメラ機能そのものを付加すべきだったのではないでしょうか。
 一方で、iPod U2 Special Edition として スペシャルモデルも用意されましたが、 携帯音楽プレーヤとしてはこちらの方がより魅力的に感じます。 日本限定のスペシャルモデルなども企画して欲しいものです。

 とりあえず期待した既存製品の値下げもなかったことですし、 おかげさまで個人的には iPod 20GB モデルに購入ターゲットは落ち着きました。 さて、いつ発注しようかなと…