「 ロックもポップスも『ちゃんとした音』で “マニアお断り”オーディオイベント」
「 TBS 『アッコにおまかせ』の初音ミク特集に批判相次ぐ」
(以上、 ITmedia より)

 上記二つの出来事は、世間的に(その表現が適切かどうかはひとまずおいといて) 「マニア」とか「オタク」とか称される所謂サブカルチャーの性質が 端的に表れた例のように思います。

 全く個人的な定義だと思っていますが「マニア」とは、 ある特定分野に特化して、ある方向性に道を極めた専門家、 しかも、プロフェッショナルではなくその知識を披露することに対価を求めない ハイアマチュア層を指す言葉だと思っていて、 今風にいうとその分野のある意味オープンな知識人であると考えています。
 その専門知識とは全体から見ると「ニッチ」な知識であることがふつうで、 その知識を有するグループそのものが小さいことがほとんどですから、 強弱は人にもよると思うのですが、知識レベルの閾値を低くしたり、定義や方向性がぶれることを むやみにはよしとしないある種の攻撃性を持っています。 これはその知識の純度を少人数で維持するためには、ある程度は仕方のないことです。

 こういう攻撃性というのは、その集団が自身の存在を脅かされるときにも 当然のことながら発揮されるということは容易に想像できますし、 逆にその攻撃性故に自分自身の存在を脅かしていると気づけば、 それを改善しようとすることは至極自然です。
 一方で、マスコミと言うカルチャーの中でも、 TV マスコミというのはサブカルチャーですから、 当然のことなら類似した攻撃性を持っていて、しかもその攻撃性を顕示することが 一つの存在意義だと思っている節がありますから、致し方ないとは言いませんが、 注目さえされればそれでいいと思っている相手に本気になるだけ無駄というか、 相手を喜ばせるだけという気がします。

 サブカルチャーというものは得てして互いに相容れないものですから、 互いに攻撃性をぶつけ合うのではなく、 相手の攻撃性を受け流す器を持てるかが、 「サブ」という冠を捨て一般的なカルチャーとなれるかの分かれ目ではないでしょうか。
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…うう、理系の頭に文化論はきつい orz
 ぶっちゃけ好きだな、人がどう思おうがどう言おうが一つのことに 夢中になれる何かを持ってると言う人が。。。 それが音楽というのなら、仲良くなれそうです (^^)