「 NTT 、 FTTH 加入者目標引き下げ“光大国”座礁しかねず」ITmedia より)

 ダイヤルアップ ~ ISDN ~ ADSL ~ 光と、 ここ 10 年くらいで進化してきて、何が便利になってきたかと思うと、 個人的には未だにインターネットショッピングくらいなんですよね。
 定額つなぎ放題になった時点でウィンドウショッピング的な使い方が現実的になり、 それでも速度が遅い、通信が安定しないと商品情報を片っ端から見ているときに 商品データが出てくるのが遅かったり、途中で通信がとぎれたり… 光になってやっとリアル店舗以上のスピードで商品を片っ端から見ていき、 値段を比較し、納得したものを買えるようになったように思いました。
 他にないのかと言われればないことはないですが、 それらもこの進歩の過程において、決してネットワーク事業者や サービスプロバイダが「次はこれだ」と言ったものではないということは確かです。 逆に今当たり前のようにあるブログやインスタントメッセージの類でも始まった当時は、 日本のネットワーク事業者や ビッグプロバイダはどこも見向きもしなかったサービスだったようにも思います。
 三浦社長は「光回線の需要をさらに伸ばすには (映像などを楽しめる B フレッツに)キラーコンテンツ (人気の高いサービスなど)が必要な時期にきている」とし、 「映像を中心とした新サービスで需要を喚起したい」と強調した。
 まぁ NTT だけではなく 日本のネットワーク事業者、プロバイダは口をそろえて「キラーコンテンツの登場を期待する」と言いますが、 P2P 通信が流行ればトラフィックねらい打ちで帯域を閉め、 動画サイトが流行れば回線料をせびりに行っていては、 いつまで経ってもキラーコンテンツなんて登場しないと思います。
 またネットワーク事業者やプロバイダにとってだけ都合のいいキラーコンテンツなんて 正直興味がないです。 必要なのは自分たちの都合のいいものを作り出すことではなく、 たとえ今は自分たちに都合が悪くても、育てながら自分たちに都合の良いものに育てていく 度量と努力が必要なのではないでしょうか?