玄箱 ProDebian 化に向けて 情報収集を 行った 際、拝見させていただいた sushi-k 日誌 2 さんちの sushi-k さんから以下のようなコメントをいただきました。
Debian 化には、その他に EABI/OABI という厄介でやや危険を伴う問題があります。 GNU tar に入れ替えてパーミッションの問題をクリアし、 さらにカーネルおよびユーザーランドをOABIで統一する方法もできてますんで、 もし試されるのであれば、それが安全かと思います。 私のとこの記事を追ってみてください。
 EABI?OABI???...(私の頭の) Kernel Panic って感じです <(T-T)>

 調べる調べる。。。そもそも一般的な話として、 ABI(Application Binary Interface) とはなんぞやという話は こちらウィキペディア より)
 私の理解だと「 ARM 系のアーキテクチャでは、コンパイルに使用した gcc のバージョンやオプションによって、 ABI が異なってしまう場合があり、 異なる ABI の プログラムを混在させることは危険」と言うこと。 では実際混在すると、どういう問題が起こるかというと、以下の記事が参考になります。  総合して勝手な要約。
玄箱 Pro では なぜか EABI なカーネル(とその他ファームに納められているプログラム)が提供されており、 Debian の 安定版パッケージの gcc では 4.1 から EABI をサポートしている。 従ってユーザランドプログラム(カーネル以外の起動してから使うプログラム)は Legacy ABI で ある可能性が高く、この ABI を吸収する仕組みがカーネル側にあったりもするがかなり危険」
ということ(だと思います orz ... 実際 xfs 周りで実害もあるみたい)

 その sushi-k 日誌 2 さんちで、 玄箱 Pro 上に フル OABI(Legacy ABI) な Debian 環境を 構築するためのキットが公開されています。
「シリアルコンソール無しで 玄箱 ProDebian 化」 にはこれが一番近道そう。。。  しかし、この問題って Debian 化した HS-DHGL にも同じことが言えるような気がするんですが…
 HS-DHGL は今のところ機嫌良く動いているので、 いざ問題が起こったときのために、 玄箱 Pro には フル OABI な Debian 環境を 構築するか、HS-DHGL との互換性を重視して ABI の問題は目を瞑って構築するか…迷うなぁ…
# 論理的に自己解決できる望みがなさそうなだけに、二者択一の博打的要素が強い気がする orz