「 アップルの『 Safari 』、ついに Windows 版が登場」ASCII.jp より)

 11 日から開催されている Apple の 開発者向けカンファレンス WWDC 2007 で、 大方の予想通り、同社の Mac 用次期 OS "Leopard" のお披露目が行われ、 そしてこれも大方の予想通り、 「隠し球」が用意されていました。
 それが Windows 版 Safari のリリース予告です。 おそらく Leopard の 登場にあわせて、最新バージョンであるバージョン 3 が Windows 向けにもリリースされます。 すでに英語版ですが、 パブリックβも 公開されています
MacOS X v10.5 Leopard
( アップル )
 個人的には「で?」って感じです。
 基調講演でジョブズ CEO が言っているように、 たった 5% しかシェアがとれていない Safari の Windows 版が登場したところで「どうなの?」と思ってしまいます。
 賛否両論はあっても、Windows プラットフォームではやはり IE のシェアが圧倒的で、 善戦しているとは言え、 Firefox が シェアを伸ばせない戦場に Safari を投入して そうそうユーザが獲得できるとは思えません。
 動作速度が売りだそうですが、 そこには日本で携帯ゲーム機、携帯電話で採用実績がある Opera がありますし、 個人的にはアンチエイリアシングをかけてくれるところは注目しますが、 これも Vista を使うようになると 恩恵が無くなってしまいます。
 同じく Windows 向けアプリケーションとしてリリースしている iTunes とは事情 ( iPod を利用する場合には、 他の選択肢がない)が違います。
 はてさて Apple は、 Safari でどこに勝ち目を見いだそうとしているのか? ブラウザアプリケーション本体だけではどうにもならないと思うので、 どういう合わせ技を用意しているのか…そのあたりに一縷の期待を抱いておくことにします。
# 個人的には Mac 本体を持ってなくとも、 レンダリングエンジンの挙動を確認できる分には便利だと思うので、 リリースしていただけることには諸手を挙げて喜びますが…

「 Apple 、Mac OS X 標準 Web ブラウザー『 Safari 』の Windows 対応ベータ版を公開 」窓の杜 より)