元麻布春男の週刊 PC ホットライン 「 小型 iPod の紆余曲折」PC Watch より)

 やはり皆、感じることは同じなんだなぁと感じます。
 あ、先般、発表された 新型 iPod touch/iPod nano に代表される 製品群についての感想です。

 まずは iPod touch
 自前で 速攻注文 しておいてなんですが、iPhone 4 から 3.5G ネットワーク接続機能を引いたものが 第四世代 iPod touch と言われますが、 実はよくよくスペックを比べてみると、GPS を持っていないとか Retina Display と言っても IPS 液晶ではないなど、 微妙に iPhone 4 からスペックダウンが行われていて、似て非なるものです。
 賛否両論あるでしょうが、現在の Apple の主力であり フラッグシップ的な商品は、すでに「 iPod 」ではなく「 iPhone 」です。 その中で iPod touch が進化する方向は明確で、 要は WAN 接続機能を持たない iPhone であればいいわけで、 iPhone がしっかりとした進化を続ければ、今回のようにこれとある程度差異をつけて iPod touch を追随させていけばいいわけです。
Apple iPod touch 64GB MC547J/A
( Apple(アップル) )
 これに対して iPod nanoiPod shuffle は、 上記のコラム でも 「進化の袋小路」に入り込んでしまっているようです。
 特に iPod shuffle に対して「先祖返り」という表現をあてたのは、 どうも私だけではないようです f^^;

 日本国内では、Apple がどう感じているかは知りませんが、 ライバルと評される ソニーウォークマン が ポータブルオーディオプレーヤーとしての iPod肉薄している ようです。  むろん今回の発表前の iPod ユーザーに買い控え、 それに Apple プロダクトとして iPhone を加えてしまえば、 たとえ Xperia を 加えても、まだ Apple の圧勝でしょう。
 しかしながら、今回発表された iPod nanoiPod shuffle が、 猛追する ウォークマン に ポータブルオーディオプレーヤーとして歴然たるコンセプトの差を 見せつけられたかというと甚だ疑問です。  実機を触ったわけではありませんが、 iPod nano はおそらくなんですが、 マルチタッチの液晶を装備するには物理的に小さすぎますし、 そこだけを武器に ウォークマン と対峙して 圧勝と思えるほどの特長は見いだせません。
 先祖返りを起こした iPod shuffle ではなおさらです。 液晶を装備し FM ラジオも聴ける ウォークマン E シリーズ や ヘッドホン一体型の ウォークマン W シリーズ の方が、 ポータブルオーディオプレーヤーというプロダクトしてはるかに魅力的に思えます。

 ポータブルオーディオプレーヤーとして 幸い対 ソニー 以外には圧勝ですし、 iPod は すでに iTunes Store から過去販売した膨大な資産のおかげで、 今回のような一回休みが許されますが、 逆にすでに貯金を食いつぶさなければならないところまで追い込まれているとも思えます。 「 ウォークマン、『悲願』の iPod 超えへ 8 月の国内販売」ITmedia より)