「 人気ブログの“ランキング八分”──『まりも』の場合」ITmedia より)

 ブログというメディアが登場し、 それを無料で提供するプロバイダのサービス合戦を経て機能が充実して、 個人にも自由に表現を発信できる新しいツールが普及していっているような 気がしていました。
 けれど所詮、それはプロバイダ企業が作り出した流行を流布し、 維持するための公告塔であって、 ちょっと堅い言い方をすると「言論の自由を行使する場を提供する」などという 文化的な側面はまだないんだなぁと痛感することがあります。
 これまで成り振りかまわず成長を続けてきたのだから、 もうそろそろ IT 業界も収益や利便性、効率化以外のものを生み出すようになって欲しい、 なるべきだと思うのです。
 ブログが話題になり、それが書籍化されるなどして注目を集め、 出版という文化と比較されるようなことも増えてきました。 しかし、様々な人の個性に対して寛容さを持てないのであれば、 ブログ「文化」などと口にするには、まだ時期尚早ではないでしょうか?