「 プロとのアマチュアの境界線――決めるのは DPE ?」ITmedia より)

 動画や音声データに対しては、盛んに DRM(Digital Rights Management) の 話はされますが、そう言えば静止画に関してはほとんど耳にしたことがありません。
 電子透かしとか技術は存在するのでしょうが、 一つは静止画データを芸術的価値のある作品として見た場合、 厳密な同一性を破壊してしまうような技術は (例え人間の目で見てその違いが分かりづらいと言っても) 採用されるべきではないと、個人的には思います。 かといって現状の JPEG 等のフォーマットでは、 ビットデータのコピーは簡単に行えてしまいます。
 こういう問題が存在する種のデータにおいて、 その複製を第三者に依頼できる DPE のような作業では、 (犯罪の片棒を担ぎたくなければ) 現時点で個人的な主観で拒否するしかないのでしょう。
 とは言うものの、一枚の写真にユーザの利便性を無視した DRM を 持ち込まれるのは勘弁願いたい。 無論、芸術的価値を持った写真やグラフィックスと言うものは、 事実存在し、それを軽んじるつもりは全くないのですが、 少々楽観的に考えると逆にデジタル化され利便性が向上し、 その著作権保護に関する判断を個人レベルに問われるデータは、 ひょっとすると現時点では静止画だけなのかもしれません。