「 インテル、第 4 世代 Core プロセッサを正式発表」 ~新省電力機能を搭載し、モバイル向けはチップセットも 1 チップ化
笠原一輝のユビキタス情報局
「 タブレットの Windows ライセンス見直しで始まる Wintel“帝国の逆襲”」 ~ Office をバンドルして大幅値下げへ
「 第 4 世代 Core プロセッサで始まる PC 業界の大逆襲」
(以上、PC Watch より)

 さて、 Haswell こと第 4 世代 Core プロセッサが、 Intel から発表され、 Windows 、いや Wintel 陣営の逆襲が始まると… まぁ IT 系と言えども基本、マスコミな訳で、 やっぱりマスコミは「勝った」「負けた」が好きなんだなぁ…と思う今日この頃。

 勝った負けたを口にしている人も気がついていると思うんですけど、 おそらく Haswell がどれだけ売れても、もはや iOS や Android が駆逐されたりはおそらくしません。
 ただ逆もしかりです。
 Haswell が売れなくとも、 Windows が駆逐されてしまうこともないでしょう。

 なぜか?
 一つはコンシューマにおいて、コンテンツを消費するデバイスと生産するデバイスがあって、 誰しもが生産するためのデバイスが必要ではないと認識されてしまったこと。
 コンピュータデバイスを使う人がすべてコンテンツメーカーになるという幻想を もっと早めに捨てるべきだったというのは、結果論でしょうか? ネットブックブームあたりで気づくべきだったと思います。

 もう一つは、 iOS なり Android なり、 Windows でも同じなんですが、 今やそのプラットフォームの成否は OS すら超えて、アプリケーションサービスが 決める時代になったと言うことです。
 特に圧倒的多数であるコンテンツを消費するユーザーにとっては iOS が動くとか Android がどうだとかもすでにどうでも良く、 LINE は使えるの? facebook は? Twitter は?…重要なのはそこであって、 ましてや中に Haswell が入っていようが SnapDragon が入っていようが、 一般人にとってはどうでもいいのです。

 結局、いろいろな選択肢の増加で、 サービスを構成するコンポーネントの数が増えすぎて、 一つ一つの価値が希薄になってしまった。
 残念ながら Haswell もその要素の一つでしかないと思うのです。

 Haswell が導く未来で、Haswell 自身が感じることはおそらく、 希薄化してしまった世界での自分の存在感の小ささでしかないような気がしてなりません。