「 au 、 WiMAX 対応スマートフォンやタブレットを 4 月発売」
「 au 、 WiMAX 対応でテザリング可能な Android 端末『 ISW11HT 』」
「 au 、 Android 3.0 のモトローラ製タブレット『 XOOM 』を投入」
「 au 、 WiMAX対応スマートフォン向けサービス『+ WiMAX 』」
(以上、 ケータイ Watch より)

 ドコモ の次は au からです。 個人的には au ユーザーなもので、 こちらの方が断然興味はありますが、今回、発表された htc EVO WiMAX ISW11HT (以下、 ISW11HT)も、 ましてや XOOM を購入することはないでしょう。
 しかし、この ISW11HT で「 +WiMAX 」(利用料 税込 525 円)と言うおまけがつきましたが、 テザリングを携帯キャリア大手三社で初めて解放したと言うところは 注目せざる得ないでしょう。

 ただこの au の「テザリング解放」を どう見るかは考え物です。
 現行の 3G 回線ではテザリング解放で流れ込んでくるトラフィック量で 回線網がパンクすることに対して戦々恐々として、 どこもテザリング解放に踏み切れなかったわけですが、 大都市圏ではすでに人口カバー率の高い WiMAX と言う逃げ道を用意して au は解放に踏み切りました。 しかし、今回の ISW11HT の機能仕様を見てもわかるように、 おサイフケータイ/ワンセグはもとより EzWEB にすら対応していない、 どう考えても「人柱」向け端末です。
 たとえ au ユーザーであっても 今フィーチャーフォンを使っている人がこれ一台で置き換えようというのは無理というものです。

 ならなぜ iPhone 以外はガラバゴス化した Android 端末しか売れないこの日本に、 こんな突貫で丸裸の EVO を持ち込んだのか…個人的には実験としか思えません。
 テザリング解放という魅力が、どれほどの人を引きつけ、 どれほどのインパクトを回線網に与えるか、それを知るための実験です。
 人を引きつけられなければ、通信方式の違う au 向けに 国内メーカーが WiMAX 付きガラバゴス Android を作ってくれはしないでしょうし、 回線網にインパクトが大きすぎれば、鬼子として葬り去られるだけでしょう。
 こんな危ない端末に手を出すほど、酔狂ではありません。

 ただ WiMAX というのは携帯キャリアの中で今は au だけが持つ 武器ですから、これがたとえ実験であったとしてもあっさりと結果を出す実験とも思えません。
 その前提の元、ちょっと au ユーザーとして 今後のみの振り方をちょっと考えてみたいと思います。