「 新型 iPhone 発表 -- 事情通も読み違った『 iPhone 5c 』の位置づけなど」ZDNet Japan より)

 とうとう国内大手、すべての携帯3キャリアから Apple の iPhone 5c/5s が発売、 そしてこれらに併せて、新デザイン UI を採用した iOS7 がリリースされました。

 今回、発売された iPhone 5s/5c に関して、私自身もそう思っていた節はあるのですが、 iPhone 5s が既定路線、つまり iPhone 5 の機能強化版であることに対して、 iPhone 5c は特に新興国向け、つまりは廉価版であると… しかし、実際、 5c の実機を見てきましたが、 これまでスマートフォンというとこれまでの iPhone シリーズのように 金属的な質感のものが多かったように思いますが、 筐体がポリカーボネイトとなって、非常にビビッドな色を採用していることもあって、 5c は決して「安っぽい iPhone 」ではなく、これまでとは違う新鮮な製品という印象を受けます。
 また、価格的にも 5c が新興国、特に中国でそれほど廉価という価格帯ではないこと、 これは日本での一括購入時の価格を同様容量の 5s と比較してみれば、 5c が単なる廉価版でないことは明らかです。

 受け売り大部分で恐縮ですが、 新しいこと、先進の機能を使いこなしていくことに苦慮しない人たちには、 もうすでにスマートフォンという製品は行き渡りつつあります。
 実際、周りを見ていても、いくら機能を増やして自由度が上がったところで、 アプリケーションをインストールする以外、ノーマルの状態で使っているユーザーのなんと多いことか。 ごりごりカスタマイズして使い勝手を自分に合わせていく… なんてことをするユーザーはすでに全体からすれば少数派になりつつあります。

 次はこなれた便利さをこなれた価格で使えるなら使いたいといういわゆるカジュアルユーザーを どう取り込んでいくか… 旧 5 で十分にこなれた部材を流用して、最新の 5s より少々安価に提供することで、 新興国の需要もある程度取り込めれば「○(まる)」、 5c はそういう位置づけの製品なのでしょう。

 まだ機能性だけを争っている他社に比べるとまた一歩先を行った。 そんな感じがしてきています。