ちょっとここ最近、いろんなところで似通ったテーマで フリーディスカッション的な会話をする機会に恵まれ、 日頃なんとなく考えていることが自分の中でちょっとした理屈になったので、 忘却の彼方に行ってしまわないうちにまとめておきたいと思います。

 今やウェブアプリケーション全盛の時代ではありますが、 ウェブアプリケーションだからといって何でもかんでも流行るわけでは、当然ありません。

 ではなにが決め手か?
 そう考えると、キーワードは「 Anytime, Anywhere, Anyway (いつでもどこでも何ででも)」ではないかと 思っていて、たとえば Google の各種サービスや TwitterRemember The Milk などは、 これを高いレベルで実現しているからこそメジャーなサービスになり得たのだと考えます。
「高いレベルで」という前置きしたのは、今の技術レベルでは特に Anywhere (どこでも)は 完全には実現できないからで Anyway (何ででも)、 つまり PC と言わずスマートフォンと言わず携帯電話でもサービスが利用できるようにすることで、 ほとんどいつでも (Anytime) 利用できるというサービスレベルを実現していて、 その実現方法としてウェブアプリケーションという技術にマッチしているのでしょう。

 しかし、これにも弊害はあります。
 個人の情報というのは様々であって、 しかしながら個々の情報はそれぞれにマッチしたアプリケーションサービスを選択しなければなりません。 その情報を扱うのは人間で、有機的に個々の情報を結びつけるのは人間の役目になりますが、 個々の情報にマッチしたウェブアプリケーションはそれぞれにユーザインターフェイスが ばらばらになってしまいがちです。
 なにが言いたいかというと、コンタクトリストは Windows Live がいいけど、 スケジュールは Google カレンダー、 To Do はやっぱ RTM だよねぇ。。。 となると各々 ID とパスワードを管理しなければならないは、 サイトによってメニューの並びなどのテイストは違うは、 データの操作に関してもこっちは Flash でこっちは AJAX 、あっちは HTML5 で、 ドラッグアンドドロップなんて操作もあっちではできるけどこっちでできないなんてことに 現状なってるわけです。
 様々な情報を有機的に結びつけて意味づけるのはどこまで行っても人間な訳ですから、 その人間が扱うインターフェイスは、 その個人が気に入った「一つ」であった方がいいのではないかと思うのです。

 これの問題を解決するために、単純に各ウェブサービスから情報を集めてきて、 オペレーションインターフェイスだけを提供するウェブサービスを提供するというのも一案でしょう。
 しかし、ユーザインタフェースをウェブ技術に絞って実現した、 パーソナライズポータル的ないまいちぱっとしないサービスは各所にもうありますし、 個人的には PC なら優れたインターフェイス (もしくは各個人がお気に入りのインターフェイス)が ローカルアプリケーションという形ですでにある(はず)なので、 プロキシ的なアプリケーションを用意して、 慣れたローカルアプリケーションでこれを利用するというのがいいように思うのです。

 なにより今は端末側にパワーが有り余ってますし、 Google さんはやめる方向に考えているようですが Gears を少し発展させた仕組みや、 最近は仮想化がはやりですので、一通りのサーバアプリケーションを仮想アプライアンス化して、 クライアントとは別にローカルで動かしてしまうというのも一手でしょう。
 この方法を採ればローカル側にパワーを含めたりソースがかなり必要になるので、 振れた振り子もそろそろ戻ってくるのではないかと。

 実はもうちょっと具体的なイメージがあるのですが、 この話を私の口からでるままに聞いていたある人が、ちょっとひらめいてたみたいなので、 ビジネスの邪魔になってはいかんのでチャックしておきます (^^;
 しかし、ひょっとして、このエントリーを読んでひらめいた方はどうぞご遠慮なく。
 私は自分のセンスにあったいけてるアプリケーションを一日でも早く使いたいので… (^_-)-*
# 自分で作れよと言う話はおいといて。。。 (^^;;;;;>