「 土日の初動、ソニー・松下は携帯オーディオ新製品でアップルを捉えたか?」BCN ランキング より)

 今年の年末商戦は、 nano 、 第五世代 iPod と強力なラインナップを揃える アップル に対して、 ソニーウォークマン A シリーズ松下は D-Snap シリーズ の 新製品で対抗という図式になっています。  すべての商品が出そろった先週末の初動では、 アップル の牙城を崩すに至らなかったようです。
 これから年末商戦本番に向かうわけですが、初動でこれではどうでしょう? 劣勢をひっくり返すに至るには少々厳しいと言わざる得ないような気がします。

 ハードウェアプロダクトの話だけではなく ソフトウェア面、特に音楽配信の方は差が開く一方です。

「 iTunes Music Store 、初の米国売上トップ 10 入り -- 楽曲販売でレコード店を上回る」CNET Japan より)

 日本の音楽配信は規制が厳しく高い、iTMS-J のおかげで安くなって規制が緩くなったと言うイメージがついてしまっています。 これを逆転することは、ひょっとするとハードウェア以上の難問ではないでしょうか?
 しかも近い将来、日本でも上記の記事と同じようなことが起こると予想することは容易で、 いくらレーベルが参加に二の足を踏んでいても、よく言われるようにアーティストの方々は 自分の楽曲をより多くの人に聞いてもらう手段があるのであれば、 そちらを選ぶようになるのが自然な流れでしょう。

 さらにどうにかこうにか対抗する手段を講じている間にも、 アップル はすでに次の手を打ち始めて いるようです。

「 アップル、フラッシュメモリの大量確保に積極策 -- 12 億 5000 万ドルを投入へ」CNET Japan より)

 どこかのメモリベンダのお偉いさんが言ってましたが、 現代はゴールドラッシュならぬ 「フラッシュラッシュ」 ですね。 どんどん資金が投入され、大容量化低価格化が進んでいくでしょう。 そうして低価格大容量化がもっとも反映される商品を出せるのは アップル 。 対抗するメーカーはこれからも大変です。