「 コンセント通じブロードバンド 今夏に制度改正、秋から実用化」CNET Japan より)

 すったもんだで やっとドラフトが 採択された 802.11n収拾がつかなくなった Wireless USB/Cable-Free USB より、 よっぽど期待感の大きい技術です。
 正直、ラストワンマイルのネットワーク技術として期待している訳ではありません。 個人的な思想ですが、ラストワンマイルは最終的に光(ファイバー)か WiMAX のような広域無線技術に集約されていくと考えているからです。 電力線通信に期待するのは、家庭内での普及、特に LAN 配線の施されていないような 一般家屋での利用です。
 「無線 LAN があるじゃないか」と言われるかもしれませんが、 やはりそこは無線。日本家屋のような込み入った空間では、 無線 LAN はおいてみなければ、実際の通信の安定性やスループットが わからないことがふつうです。
 実際、自宅マンションでも無線 LAN アクセスポイントを設置してますが、 1 台だとどうしても通信が安定しない場所が存在します。
 となると、無線よりやっぱり有線と言うことになるのですが、 かといって既設配線がない場合など、後付で配線するのは作業の困難さと、 個人ではおいそれと出せない額の投資が必要になります。
 現在の無線 LAN 機器程度の価格で、どんな家屋にでも施設されている電力配線を 利用して、有線ネットワークを手軽に構築できるのであれば、 電力線ネットワークには期待せずにはいられないのです。