昨今、 Google Grass が話題にはなっていますが、 人が見ているものを全部、カメラにとって情報として世界に公開できてしまうというのは、 ちょっと言い過ぎかもしれませんが、悲しいかな世の中、使い方を間違える人間は絶対いるもので、 私も自分のプライバシーとかには無頓着な方ですが、カメラ付きのめがねで見られていると思うと いい気はしませんし、ほとんどの人がそうでしょう。

 一方で、 Apple が出す出すと言われて、 焦ってライバル企業がこぞって発売した感のある腕時計型デバイスも、 個人的にはちょっと高価なスマホリモコン付き腕時計以上のものとも感じず… 活動計?そんなもの、みんながみんな常時身につけている必要があるというわけではないでしょう。
 何より Apple は結局、何も発表していないわけですし、 単にその周辺だけが踊ってるのを見て、さらにその周辺が騒いでいるだけのような気がしないでもありません。

 そもそもにして、これまでの長い歴史を見れば、ウェアラブルコンピューターなど 結局はなくなるだろうと個人的には思っています。

 長い歴史を顧みれば織物が発明され、これで衣服を作って着重ねることで、 人間は周辺環境の変化から身を守ってきたわけです。
 近代までは厚着をすることがある種の富の象徴だったわけですが、 化学繊維が進歩して、そんなに厚着をしなくても周囲の環境変化に耐えられるようになると、 人はどんどん薄く軽い、かつデザイン性を優先させた衣服だけを 身につけるようになったわけです。

 常には必要のない情報を身につけるために、この歴史の方向性に逆らってどうする? と個人的には思うわけです。

 私は視力が弱いですが、可能であればめがねなどかけたくはありませんし、 腕時計なんてあんな小さい表示領域を使って現在時間以上の情報を表示させようと言うこと自体が ナンセンスだと思います。
 またファッション性を無視すれば、腕時計もつけたくないという人は多いはずですし、 女性向けの腕時計のサイズを見れば、いよいよあんなサイズにいろいろな情報を表示しようと言うことに 無理があると言うこともわかります。
 新しいガジェットが一般化するには女性にも受けなければ先はないですし、 一般化できない製品は時とともに姿を消すことが世の常です。

 そもそもその道具が便利だからって身につけようと考えるのは、コンピュータくらいのような気もします。 このあたりからも疑問を抱かざるえません (^^;

 ということで、個人的にはウェアラブルコンピューターに未来があるとはとても思えません。
 Apple はこの思い込みをひっくり返してくれるんですかね? それはそれで楽しみにしています。