Ellinikonblue.com Weblog

夢は夢のまま終わらせない…

Posted on Jan 14, 2005 at 00:15

PC が売れなかった…そうです。

 この時期によく見る PC 関連のニュースサイトの去年を振り返る記事を読んで、 よく見かける話題をもう一つ。去年一年は PC が売れない年だったと言う話について。
 アテネオリンピックが開催され、その特需を見込んではみたものの、 実際売れたのは、いわゆるデジタル家電と言われる 薄型大画面テレビと HDD レコーダなどで、 PC メーカーサイドは同音異語に「デジタル家電に取られた」と 宣わっているそうです。確かに個人的にも仕事で関わったメーカの方からも このせりふはよく耳にしました。

 もちろん消費者の財布の中身も無限ではあり得ないので、 「あれを買えば、これは買えない」と言うことはあるでしょう。 しかしながら、薄型大画面テレビに関しては購入層は、 まだまだある程度以上裕福な層が中心だと思われ、PC の購入層とかぶるのは、 価格がこなれてきた HDD レコーダーを購入する層が中心だと考えられます。
 確かに最近、PC で売れ筋の機種はと言うとすべて TV の視聴・録画機能を搭載していて、 だから同機能を提供するデジタル家電、要は HDD レコーダーが去年は売れたから、 PC は売れなかったんだという理屈も理解できますが、 しかし、理由はそれだけでしょうか。

 思うに日本の PC ベンダは、未だに IT バブル時代のように 「猫も杓子も PC を買うんだ」と考えている節があります。 IT 産業に関わらない人も PC を必要なんだと思っているからこそ、 まだ「使いやすさ」だとか「家庭でも使える」なんてことを 売りにしているのではないでしょうか。
「いい加減に目を覚ましましょう」
 IT バブルの時代にはそんな幻想も確かにありました。 実際、ウェブやメールというコミュニケーション手段が根付き、 そのおかげで PC のすそ野が爆発的に広がったのは確かです。 しかし、それでも PC を使わない人は、未だに使わないのが現状です。 いつまで、そしてどこまですそ野を広げようとするつもりですか?
 確かにそういう努力もゼロにしてはいけないと思いますが、 当然の事ながら無限には広がりません。生まれたばかりの赤ちゃんに すぐに自分専用の PC を与える時代にはおそらくならないし、 全くの初心者が PC を使えるようになるまでにまたがなければならない 敷居の高さは決してゼロにはならないのです。

 もし、ウェブのような革新的なソフトウェアが再び生まれ、 そのとき PC のハードウェアとして使い勝手がもっと上がっていれば、 またすそ野もまた広がります。
 まだ使っていない人も一緒くたにして PC を使わせる商品ばかりを考えるのではなく、 今現在使っている人、使うことが当たり前になった人のためのより良い製品を考える。 IT バブル時代の幻想を捨て、 そういう方向に転換する時期にきているのではないでしょうか?
 去年、個人のノート PC を更改する必然性が発生したとき、 魅力的だと思える機種があっという間に二、三の機種に 絞れてしまいました。これだけ、商品があふれているにもかかわらずです。 仕事で PC を使う立場にいる関係上、PC と言う製品に精通している方だと 言うこともあるでしょうが、それでも自動車などの他の商品では、 ここまで極端ではないと思うのです。それほど PC の商品としての バリエーションは現状少ないのです。

 デジタル家電が売れたから、PC は売れないなどということは、 デジタル家電にできること以外で、魅力的な機能は 今の PC にはないですと言っているようなものです。
 詰まるところそれが原因です。
 メーカの方々は、こんな事、わかっていて言っているのだと思いたいなぁ…

Posted on Jan 13, 2005 at 09:35

archives プラグインの設定を変更

 当ブログの左側に配置している年月ごとのアーカイブの並び順を、 これまでの古い順から新しい順に変更しました。
 archives プラグイン ファイル中の設定用変数 $reversechron の値を デフォルトの 0 から 1 に変更。これだけでおっけー。
 どうも他の powered by blosxom な サイトを見ると、このプラグインの出力って どんどん下に伸びていくものらしいので、気になって変えました。
 放り込むだけで動くプラグインにもいろいろ設定項目はあるんだなぁ。 気が向いたときにでも、現在稼働しているプラグインを 一通り見直してみることにします。
Posted on Jan 13, 2005 at 00:01

Mac mini/iPod shuffle

 MacWorld San Francisco が 11 日~ 14 日(現地時間)の日程で開催されています。
 噂通りの新製品が、 その MacWorld San Francisco の スティーブ・ジョブズ CEO による基調講演にて発表されたようです。

iPod shuffle
http://www.apple.com/jp/news/2005/jan/12ipod_shuffle.html
 とうとう来たと言う感じのフラッシュメモリ型の iPod です。 容量は 1GB と 512MB で各 16,980 円と 10,980 円。安い!と個人的には思います。
 USB 端子が一体化したスティックメモリ型で、 本体裏に電源と再生モードを切り替えるスライダー型スイッチとバッテリー容量を示す LED 、 表に円形のコントローラ(クリックホイールではないようです)と電源 LED を 配した非常にすっきりした、 それでも Apple 製品のそれだと すぐにわかるクールなデザイン。
 iTunes からドラッグアンドドロップで曲転送はもちろん、 完全にランダムもしくは、特定プレイリストの曲で容量をいっぱいにする 機能(オートフィル)を搭載。
 しかし、通常の iPod での 使い方とは違って、「パーティーシャッフルした曲を 外に持ち出す感じ」とはよく考えたもの。個人的には、非常に「あり」な考え方。
 正直、iPod とは 別に欲しい (^^;>

Mac mini
http://www.apple.com/jp/news/2005/jan/12mac_mini.html
 なんと最小構成 58,590 円の Mac 。もちろん Panther が動く。
 それでも G4 1.2GHz に 256MB のメモリ、40GB のハードディスクを搭載して DVD コンボドライブまで内蔵しているのだから、 iPod の母艦および インターネットサーフィンくらいの用途には必要十分だと思われ、 iPod でしか Apple を知らないようなライトユーザを 取り込めるのではないでしょうか?
 ディスプレイはもちろん、キーボード/マウスまで標準添付ではないとは、 思い切った構成にしたもの。筐体は 165mm 四方で高さが約 50mm とコンパクトで、 こちらも酸化皮膜処理が施されたアルミニウム製の筐体デザインは、 シンプルでクール。
 Mac OS X が走れば UNIX 系のフリーアプリケーションが使えるわけで、 おまけに AC アダプタで電源を供給すると思われ、常時起動の省電力静音サーバと して使うのもありではないでしょうか?
 正直、iPod shuffle より欲しい。(^^;;;>

 前回の iPod photo には ちょっとがっくりきましたが、今回はどちらも非常に魅力的 (現在、金欠の極限であるため手は出せそうもないですけど…(..;> )。 今年も Apple は何かやってくれそう。 期待期待。
# 個人的には iPod mini の マイナーチェンジ&価格改定にも期待してたのですが…
Posted on Jan 12, 2005 at 00:00

Lunascape2

http://www.lunascape2.com/
 このブログの現在のフレーバーを作成していたとき、 Internet Explore で ずっと見栄えを調整していたもので、 Mozilla 系の ブラウザで初めてみたときに愕然とし、 その後、Mozilla 系の ブラウザでも見栄えを整えるために ずいぶんと苦労した経験から、最近 Web サイトのデザインをするときは 常に IE と Firefox を 両方あげて作成することにしています。
 しかしながら、ある程度広いデスクトップが確保できる PC ならいいのですが、 ノート PC などで編集する必要が出た場合、 見比べるのが大変なので、できれば IE と Gecko 両方表示できる タグブラウザがあればいいなぁと思うことがあります。
 常用している Maxthon には それらしいメニューがあるにもかかわらず、 どうもうまく同時に開くことができないで、 ついぞこの前まであきらめていたところで、 この Lunascpae2 。 しかも、Firefox よろしくライブブックマーク的な機能 (というか、そのもの(^^;> )まであるときた!
 が、しかし、例のごとくオフィスの PC に試しにインストールしてみると、 Gecko エンジンに切り替えたときに、うまくサイトが表示されない。 どうもうまくプロキシの設定を拾えてない様子…
 なにやら公開されて間がないのに、すぐに 2.01 になっているのも含めて、 ちょいと気になるが当面様子見決定。
 Sleipnir 作者 Yasuyuki Kashiwagi 氏による 次期ブラウザ の 公開スケジュールも発表され、 こちらも気になるところ。 最近、ソフトウェアはブラウザがほんと熱いです。
Posted on Jan 11, 2005 at 11:32

日本では流行らない MCE2005

 この時期、PC 関連のニュースサイトでは、 去年一年の総括記事や動向を振り返る記事などが、目につきます。
 その中でも個人的に気になったことはというと、 去年 10 月、全世界に先駆けて、なおかつ DSP 版では世界で唯一、日本でだけ発売された Windows XP Media Center Edition 2005 日本語版 が売れていないというお話。
 確かに量販店などで冬モデルの新機種を眺めても、 TV 視聴・録画機能付きの PC でも搭載されているのは、通常の Windows XP だったりします。米国ではコンシューマー向け PC の売れ筋機種の大半は、 MCE 2005 プレインストール機という現実とは正反対の状況。 折しもその米国では 2005 Intenational CES が開催され、 その基調講演では Microsoft のビル・ゲイツ会長 の口からも今後も MCE2005 に Microsoft は注力し、 新しいサービスを展開していく姿勢を見せたそうです。
 一方、日本では今後も、MCE2005 が提供するような いわゆる「メディアセンター」的な機能は、各メーカーの独自インプリメントで 進んでいくのでしょう。去年 MCE2005 を購入し 一台 PC を仕立てた日本在住の人間として、この日本の現状にはがっくりしています。

 個人的な感想を言えば、MCE2005 は非常に良くできています。 PC に取り囲まれた限られたスペースで、パーソナルな AV 環境を構築するには 良いソリューションだろうと思います。 オーディオコンポや HDD レコーダなどと各機能だけ比較すると、 品質、操作性の面で劣るところも多々ありますが、それらが一台で実現でき、 そこそこな品質であることには十分に満足しています。
 もう少し日本でも MCE2005 が流行っても良さそうな気がしますが、 おそらく今年になっていきなり状況が変わることはないでしょう。 市場シェアをある程度以上握っているメーカーが独自に開発した 「メディアセンター的」ソフトウェア群を、いきなり MCE2005 に切り替えてくることは まずあり得ないでしょうし、加えてどうも去年あたりから メーカーのコンシューマ向けマーケティングがどうもおかしな方向に 向かっている気がするからです。

 日本におけるコンシューマ向け PC マーケティングに対する疑問は、 また別途ぼやくとして、MCE2005 に限ったことではないのですが、 個人的に気に入った商品がその魅力を発揮する機会も与えられず、 廃れていくのは非常に残念で仕方ありません。
Posted on Jan 09, 2005 at 15:11

SFU で使うエディタ

 とりあえず SFU 3.5 の インストールがうまくいったことで欲が出て、 Interop Systems が 配布している Emacs を… と思って、職場の PC を使ってチャレンジしました。
 Interop System で配布されている Emacs は パッケージ化されているため、 パッケージインストールを行うためのプログラムを入れてみたのですが、 これがどうもパッケージの依存関係を解決する際、 不足するパッケージを ftp でとってくる仕様になっていて、 いくつかの他のプログラムを勝手にアップデートする代物で、 アップデートされると ls で日本語が通らなくなるなど、 いろいろと問題が出たので、自分のノート PC へのインストールは 思いとどまりました。
 それでも SFU 3.5 で使える Emacs を あきらめきれず、情報を収集していると、 SFU で動く Ng(Nihongo micro Gnu emacs) がありました。 ソースファイルですが、パッチと一緒にダウンロードして、 コンパイルも問題なく通って動いてしまいました。
 しかし、Nihongo micro Gnu emacs と言いながら、 日本語が通りませんが、日本語入力が必要な場合は、Windows で使用している サクラエディタ を 使うからこれでいいのだ(^O^)/
 しかし、 Ng とは…昔、大学の研究室でパワーのない ワークステーションで、X どころか Emacs も 重いって事で使ってたなぁ…懐かしい(^^;>
Posted on Jan 07, 2005 at 11:42

Services for UNIX 3.5 1st Impression

 実は SFU3.0 に関しては、去年、仕事で扱ったことがあって、 そのときは NFS 回りの設定で、ずいぶん苦労した記憶があるのですが、 ユーザ名マッピングの設定で使用する passwd ファイルや group ファイルの フォーマットが、通常の UNIX や Linux のそれらのフォーマットとは 違うということさえ認識していれば、インストール自体も さほど苦労はしませんでした。
 標準インストールした状態で、とりあえず perl/sed/awk や csh (実体は tcsh らしい)や ksh などが使えるようなるので、 インストール時に C 言語関係のオプション( Interix まわりの SDK )をインストールしてやれば、ごく簡単な C のコンパイル環境も 整いました。また、セキュリティーの関係上、標準インストールでは NFS 関係のモジュールもインストールされないので、 これもカスタムインストールして明示的に指定してやる必要があります。
 さて、最低限の求めていた環境はこれで何とかなりそうなのですが、 コンソールで作業する際に使う vi 以外のエディタが欲しくなってきました。 SFU 3.5 は Windows とは親和性が高いので、 エディタも Windows で使っているものを呼び出せばいいのですが、 改行コードの問題があるので、初期設定で UNIX 環境と同じ LF が 改行コードになるコンソールで使えるエディタが欲しくなっています。
 Interop Systems のホームページで SFU 3.5 用の Emacs が 公開されていて、どうもこれが使えそうなので、 ちょっとインストールしてみようと思っています。
Posted on Jan 05, 2005 at 21:36

持ち歩ける UNIX な環境

 職業柄、普段 Windows でこと足りても、 どうしても UNIX な環境が欲しくなるシチュエーションに 出くわすことがあります。
 これまでは、持ち歩いて使っていたノート PC の性能との兼ね合いで、 Cygwin を使っていました。 しかし、現状、私の体力で持ち歩き可能なサイズで求めうる 最高性能のノート PC を手に入れ、 この Windows ノート PC に構築する UNIX な環境を再考する余地ができました。
 UNIX な環境とは言え、自宅であれば、 Vine Linux が 常時起動している PC があるので ssh でログインするなどしてこと足りてしまうので、 最低限、シェルと perl/sed/awk などのスクリプト言語が動作すればよく、 C のプログラムで簡単なものであればコンパイルできれば嬉しいくらいで、 X Window などは必要ありません。
 とはいえ、欲を言えば、フルスペックの UNIX もしくは Linux が 動作する環境を持ち歩ければ、理想は理想ですが、 だからといって Windows 環境を捨てるほど硬派でもないので、 Virtual PC 2004 上に構築する手も考えてはいますが、 いくら Pentium M とはいえ、快適に動作するレベルまでは達しないでしょう。
 かと言って、再度 Cygwin というのも、 Windows な作法を無視したインプリメントに少々辟易としたというのもありますし、 なんと言っても飽きました。
 で、前置きが長くなりましたが、 Microsoft Windows Services for UNIX 3.5 (日本語版、以下 SFU 3.5 )を 使ってみようと思いたち、環境を破壊しても自分の腹は傷まない (^^;;;> 職場の検証用 PC にインストールして検討しています。
 ところが始めてみると、SFU 3.5 に関するドキュメントの少ないこと少ないこと… てなわけで、最近のネタ切れ気味の状況を吹き飛ばす意味も含めて、 PukiWiki の方に ページ も作ってみました。これから徐々に知識を蓄積していこうかなと思っています。
 さて、どうなりますやら…
# 最終的には Virtual PC 2004 を買っているってオチにもなりそうですが… (^^;;;>
Posted on Jan 01, 2005 at 00:43

あけましておめでとうございます

 謹賀新年

 おかげさまで、このブログも開設以来初めての新年を迎えました。
 最近は Bloglines などからの アクセスも増え、ごくわずかだろうと思いますが、 ご覧いただいている方もいらっしゃるようです。
 そんな方々にも今年はよい年になりますようにm(. .)m
 今年もよろしくお願いいたします。

 2005.1.1 元旦
Posted on Dec 31, 2004 at 01:12

文章を書くということ

 今年始めたことで、一番自分の身になったものを考えてみると、 どうやらこの blosxom で 構築したこのブログではないかと、ふと思いました。

 大学卒業を前にした四年の就職活動を始めようかという頃にもなって、 まだ「自分は何をしたいのか?」ということがわからないでいました。 中学生の時に PC に出会い、プログラムを創る楽しさに魅せられ、 その頃から、ひたむきにプログラマーになることを目指していたのですが、 大学に来て様々な才能を見せつけられ、 プログラマーとして成功するための資質が自分には備わっていないことを 思い知らされました。
 結局、進学することになって、 考える時間だけは余るほどあったので、あれやこれやとあてもなく 考えるだけ考えました。
「コンピュータを使って何かを創造する」
 そういうことがやりたいんだと漠然と考えをまとめて社会に出でて、 結局、今に至っても自分の目指していたものには まだほど遠いことをやっているような気がします。
 そうであるという自覚があるからこそ、 それなりのストレスを感じながら仕事に従事していて、 そんなストレスを blosxom で 構築したこのブログが、 最近はそれとなく解消してくれているような気がするのです。

 思いつくままに文章を書いてみて、初めて自分の知識が蓄積する様をみて、 自分の中にある何かを探そうと、自分が目指そうとしている何かを形作ろうと、 しているのかもしれません。
 そんな風に考えてみるのも今はなにやら無性に楽しいのです。
 この文章を最後までごらんになってくれた方々には、 また是非来年もこんなブログにおつきあいくださいますよう、よろしくお願いします。